当クリニックで
扱う主な疾患

手・腕の痛み

首・肩
  • へバーデン結節
  • 腱鞘炎
  • 手根管症候群
  • テニス肘(上腕骨外側上顆炎)
  • 野球肘

など

へバーデン結節

へバーデン結節は、人指し指から小指までの第一関節が曲がってしまう変形性関節症です。第1関節甲側の中央にある伸筋腱付着部を挟んで2つの結節ができるのが特徴的です。詳しい原因は不明とされていますが、家事などで指先をよく使う方に発症しやすいと言われています。とくに中高齢の女性に起こりやすく、女性ホルモンの変調を指摘する見方もあります。

主な症状は、第1関節の腫れ、指の変形なのですが、痛みによって日常生活に支障をきたすこともあります。とくに、指先に力を入れると痛みが強まります。進行するにつれて痛みが増していき、安静時でも痛みが出るようになります。主にお薬を使って治療しますが、改善が難しい場合は手術療法を行うこともあります。

手根管症候群

手根管症候群は、手首の中央付近を通っている正中神経が圧迫を受けてしまうことで、手のひらと親指から薬指の先にかけて、しびれや痛みなどの症状が起こる病気です。誰にでも起こりうるのですが、仕事などで手首を酷使している人、手首付近の骨折や脱臼をしたことがある人、手根管内に腫瘤ができている人によくみられます。主な症状は、手のしびれ、ピリピリ感、疼痛です。こうした痛み・違和感は、正中神経の支配領域である親指、人差し指、中指などの掌側に現れます。

テニス肘(上腕骨外側上顆炎)

上腕骨外側上顆炎は、運動時などに肘の外側から前腕あたりに疼痛がみられる疾患です。安静にしているときには痛みが出ないのですが、テニスラケットなどを強く握ったときに痛みが出ます。進行すると、握力が低下し、スポーツ競技を行えなくなります。この病気はテニスをする方に患者さまが多いため、一般には「テニス肘」と呼ばれています。バックハンドのストロークをやり過ぎるとリスクが高まります。とくに、中年以降のテニスをよくされる方が発症しやすいです。

詳しい発症メカニズムが明らかにされたわけではありませんが、手首を伸ばす働きをする短橈側手根伸筋の起始部が肘の外側で障害されることで起きると考えられています。テニス肘になったときは、しばらく運動を中止するか、軽めの運動に留めておくことが重要です。これによって徐々に痛みが出にくくなりますが、無理をしたりすると手術療法が必要になることもあります。

野球肘

野球肘は、ピッチャーなど投球動作を繰り返している人に起こりやすい疾患です。骨や軟骨がまだ成長途上の10~16歳にかけて生じることが多く、投球時や投球後に痛みが出ます。投球時に肘関節に強くかかるとされる外反ストレスが大きく関係していると言われています。

主な原因は肘の酷使です。従って、安静にしていることが大切なのですが、野球部などで期待されているピッチャーなどの場合、練習中断が難しいこともあると思います。当クリニックでは、患者さまの肘の状態を慎重に確認し、野球肘を悪化させないための運動プログラムなどもご提案させていただきます。これまでの診療実績をもとに的確な治療を行いますので、まずはご相談ください。