当クリニックで
扱う主な疾患

足の痛み

膝の痛み
  • アキレス腱断裂
  • 足関節捻挫
  • 足底腱膜炎

など

アキレス腱断裂

人体最大の腱と言われているアキレス腱が損傷を受けた状態です。スポーツ活動中によく起こります。とくに、サッカーやバスケなどの競技中にダッシュする、ジャンプする、いきなり止まるなどの動作を行うと、アキレス腱が急激に伸張し、アキレス腱が断裂します。20~30代の方に起こりやすいのですが、中年以降でも見られます。この場合は、運動不足の方がいきなりスポーツを行ったときなどに起こりやすいと言われています。

アキレス腱が完全に断裂したときは、激しい衝撃を感じ、腱が断裂する「パチッ」という音が聞こえることもあります。なお、断裂した状態でも歩行できるケースもありますが、つま先立ちをすることはできません。また、断裂部に陥没した凹みを感じ、そこに疼痛が現れるようになります。

治療は、保存療法か手術療法になります。比較的に軽傷の場合は、ギプスによる固定、専用の装具を用いた装具療法などの保存的な治療を行います。手術療法が必要という場合は、断裂したアキレス腱を縫合するアキレス腱縫合術などを行います。

足関節捻挫

足関節とは、一般的には足首と呼ばれますが、この部位をねじってしまい、強い外力が関節に加わって発症するのが「足関節捻挫」です。多くの場合、前距腓靭帯と呼ばれる部位で起こります。足関節の捻挫が軽度ならば、靱帯が伸びる程度で済みます。靱帯の断裂が部分的にとどまっている場合は中等度捻挫、完全に断裂している場合は重度捻挫となります。症状が重くなるにつれ、足首の痛み、腫れ、くるぶし付近の圧痛などが強まります。

治療に関していうと、まずは受傷した直後にRICE療法による応急処置を行います。軽度捻挫のときは、テーピングや装具で固定します。痛みが強い場合は、痛み止めの薬を処方します。中等度や重度捻挫の場合は、ギプスで固定したり、断裂した靱帯を縫合する手術療法を行ったりします。その後、患部の状況を見極めながら運動器リハビリテーションを開始しますが、自己判断で行うと、かえって治療期間が長引くことがあります。リハビリを行う際は整形外科医の指示に従うようにしてください。

足底腱膜炎

足底腱膜炎は、足の裏にある膜状の腱組織(足底腱膜)が炎症を起こしている状態です。足底腱膜は足への体重負荷を軽減させる働きをしているのですが、スポーツ競技などを長時間行っていると、この部位に細かい断裂が生じるようになり、患部が腫れてきます。足腰が弱っている方、サイズの合わない靴を履いている方にも起こることがあります。中年女性の患者さまが多いですが、男性にも生じます。治療にあたっては、まず足を休ませることが大切ですが、痛みが続いているようなときは、お早めに当クリニックをご受診ください。